コラム

キッチンカーの廃業率は30%!開業後の失敗の原因6選と失敗しない解決策5選をご紹介!

pen2026.06.01

キッチンカー 廃業率は30%、つまり開業から1年で10人に3人は辞めているという厳しい現実があります。
なぜキッチンカーはこれほどまで廃業リスクが高いのでしょうか?

開業してから長く続けられるよう、廃業率の背景にある具体的な失敗の原因6つを詳しく解説します。さらに、リスクを回避して事業を継続させるための解決策5選も紹介し、開業前の不安を解消して成功への道筋を明かします。

キッチンカー事業の廃業率について

経済産業省の調査によると、キッチンカーが含まれる「宿泊業、飲食サービス業」の廃業率は5.6%と全業種で最も高くなっています。また、個人事業主の廃業率は開業1年で約38%3年後には約62%に達するというデータもあります。
一方で、ある調査ではキッチンカーの1年以内の廃業率は30%という数字も示されており、開業のハードルは低いものの、事業継続は容易ではないことがうかがえます。

私の周囲でもキッチンカーの廃業事例は後を絶ちませんが、それらのケースには共通する理由原因があります。多くのキッチンカーが撤退する真の理由は、巨額の赤字を出したからではなく、「想定より売上が上がらないから」です。思うように稼げず、これならアルバイトや正社員に戻った方が確実だと判断するケースが目立ちます。

どうしてそのようになってしまうのでしょうか?

キッチンカーが廃業する原因6選

キッチンカー事業は売上が上がらず、廃業しやすいです。そこにはキッチンカー特有の経営上の難しさが存在するからです。
店舗型とは異なる営業形態だからこそ直面する問題や、見落としがちな経営の落とし穴など、廃業につながる代表的な理由を6つの観点から具体的に解説します。

1.良い出店場所を探し続けない

キッチンカーは固定店舗を持たないため、売上は出店場所の良し悪しに大きく依存します。
そのため、一度良い場所を見つけてもそこに安住せず、常により良い出店場所を探し続ける努力が不可欠です。
固定店舗を持つ飲食店と違い、出店場所を確保できなければ売上はゼロになります。

多くのキッチンカー運営者が常に良い場所を探しているため、人気の場所は競争が激しく、すぐに見つかるとは限りません。
オフィス街のランチ需要や週末のイベントなど、人が集まる場所をリサーチし、イベント主催者への問い合わせやマッチングサイトの活用といった地道な営業活動を継続することが、安定した売上を確保する上で極めて重要になります。

2.メニューに特徴がなく競合と差別化できない

キッチンカーで扱うメニューは、多くの人に馴染みのある定番商品の方が受け入れられやすい傾向にあります。
しかし、クレープや唐揚げといった定番メニューは競合も多く、同じイベントで被った場合は他店との差別化ができていないと顧客に選ばれず、売上を確保することが困難になります。
例えば、食材を地元産にこだわったり、オリジナルのソースを開発したりするなど、少しの工夫で独自性を出すことが可能です。

コンセプトやメニューに特徴を持たせ、競合との違いを明確に打ち出すことが、数あるキッチンカーの中から選ばれるための重要な要素となります。人気のキッチンカーは「タペストリー」でお客さんを引き寄せます。タペストリーを作るか作らないか、集客力のあるものを作れるか、それだけでも他店と売上の差は倍です。
単に人気メニューを模倣するだけでは、価格競争に巻き込まれるだけで事業の継続は難しくなります。

3.初期費用を掛け過ぎて資金繰りが苦しい

キッチンカーの開業にあたり、車両の購入や改造、調理設備の導入といった初期費用をかけすぎてしまうと、開業後の資金繰りを圧迫する大きな原因となります。
特に開業当初は売上が安定しないことも多く、材料費や出店料、燃料費などの運転資金が不足する事態に陥りがちです。
手元の資金が枯渇すると精神的な余裕もなくなり、売上改善のための前向きな施策を考えることができなくなるという悪循環に陥る可能性があります。

開業後の運転資金として、少なくとも数ヶ月分の経費や生活費を別途確保しておくことが重要です。
身の丈に合った車両選びや設備投資を心がけ、余裕を持った資金計画を立てる必要があります。

4.客単価を低く設定してしまう

利益を確保するためには、適切な価格設定が不可欠です。
しかし、集客を意識するあまり客単価を低く設定しすぎると、販売数が増えても利益が薄くなり、経営が立ち行かなくなる恐れがあります。

キッチンカーの利用シーンはランチや軽食が中心で、客単価は1,000円前後になることが一般的です。そのため、ドリンクやサイドメニューとのセット販売を工夫したり、トッピングで付加価値をつけたりするなど、客単価を少しでも上げる努力が求められます。
ただし、単価を上げることには限界があるため、同時に調理工程を見直して提供スピードを上げるなど、限られた時間内でより多くの顧客に対応できるオペレーションの効率化も考える必要があります。

5.集客の試行錯誤を止める

キッチンカーは固定店舗を持つ飲食店と異なり、日々出店場所が変わる可能性があるため、リピート顧客が自然に付くことは期待できません。また、イベントに参加したとしても、他の店舗とメニューが被れば、イベント内の客争奪戦になります

集客には、SNSでの出店告知や情報発信によって人を集めることと、出店場所でキッチンカーの前を通りかかった人の足を止めさせることの二つの側面があります。

具体的には、SNSで魅力的な写真を投稿する写真付きののぼりやタペストリーで何を販売しているか一目で分かるようにするなど、オンラインとオフラインの両方での試行錯誤が不可欠です。
集客活動を怠れば売上はすぐに低下するため、常に新しい方法を試し、改善を続ける姿勢が求められます。

6.天候に売り上げが影響される

屋外での営業が基本となるキッチンカーは、天候によって売上が大きく左右されるという宿命的な課題を抱えています。
特に、多くの売上が見込める週末に雨や荒天が続くと、年間の収支計画に大きな影響を及ぼす可能性があります。
イベント出店が中止になったり、客足が大幅に減少したりすることは避けられません。

このリスクを完全に排除することは困難であるため、天候が悪い日が続いても事業が継続できるよう、あらかじめ年間の収支計画に天候リスクを織り込んでおく必要があります。
平日や天候の良い日にどれだけの売上を確保するか、悪天候時の損失をどのように補填するかといった視点で、柔軟な事業モデルを構築することが重要です。

キッチンカーで失敗しないための5つの行動

キッチンカー事業は参入しやすい一方で、廃業率が高い飲食業に分類されるため、行き当たりばったりの経営ではなく、失敗のリスクを事前に回避し、事業を安定させるための具体的な取り組みが求められます。
ここでは、キッチンカー経営を成功に導くために特に重要となる5つの行動を詳しく解説します。

1.リサーチを継続する

事業を成功させるためには、開業前の事業計画策定時はもちろん、開業後も継続的なリサーチが欠かせません。
市場のトレンドは常に変化しており、人気のメニューや効果的な集客方法は次々と新しくなっていきます。
現状に停滞することなく、人気のキッチンカーの成功事例や廃業したキッチンカーの失敗事例を分析し、自らの事業に活かせる点はないか常に情報を収集する姿勢が重要です。

出店場所もメニューの再構築もリサーチを怠ると、時代の変化に取り残され、徐々に顧客から選ばれなくなってしまいます。経営が順調な時こそ、次の一手を考えるためにリサーチを続け、常に事業をアップデートしていく意識を持つことが、長期的な成功につながります。

2.余裕を持った資金計画を立てる

綿密な事業計画を立てても、実際に経営を始めると想定外の事態が発生するのが常です。
売上が計画通りに伸びなかったり、予期せぬ出費が発生したりすることを見越して、資金計画には十分な余裕を持たせる必要があります。

特に、開業から経営が軌道に乗るまでの数ヶ月間は、売上が不安定になることを想定し、その間の運転資金や生活費を自己資金として確保しておくことが極めて重要です。

資金的な余裕は精神的な余裕にも直結し、目先の売上に一喜一憂することなく、冷静な判断で改善策を実行できます。金融機関からの融資や補助金も活用し、手元の現金を潤沢にしておくことも有効な手段の一つです。

3.副業・アルバイトから始めてみる

飲食業や接客の経験がない場合、リスクを抑えるために、まずは副業としてキッチンカーを始めてみるのも有効な選択肢です。本業による安定した収入があれば、キッチンカーの売上が少なくても生活に困窮する心配がなく、精神的・資金的な余裕を持って事業に取り組めます。

また、副業の場合、融資が降りやすくなる可能性も高いです。キッチンカーは稼働したい日のイベントを選べば、自由に日程を組むことができるので、自分のペースで焦らずに様々なメニューを試すことができるため、失敗を恐れずに経験を積むことが可能です。

また、開業資金がすぐに用意できない場合は、既存のキッチンカーでアルバイトとして働き、現場のオペレーションや経営のノウハウを学ぶことも推奨されます。実践的な経験は、将来自身のキッチンカーを開業する際の、より精度の高い事業計画の作成に役立ちます。

4.成功者やプロのアドバイスを受ける

一人で全ての課題を解決しようとせず、すでにキッチンカー経営で成功している先輩経営者や、開業を支援する企業の専門家など、プロの知見を積極的に活用することが成功への近道です。
実際に事業を運営している人の話は、成功の秘訣だけでなく、陥りがちな失敗談や具体的なトラブル対処法など、実践的で貴重な情報に満ちています。
地域のキッチンカー協議会に相談したり、開業支援企業が開催する無料セミナーに参加したりすることで、有益なアドバイスや人脈を得られる機会があります。

キッチンカーの購入を考えている段階であれば、キッチンカー運営経験のあるキッチンカー製作会社「キッチンカー製作の王様」に頼ることも成功の一つです。

製作会社は運営経験や実績のない会社が多いですが、千葉県にある「キッチンカー製作の王様」は年商1億の現役キッチンカーオーナーが設計しているため、『どうしたら売れるのか』のノウハウを知ることが可能です。
車両見学や個別相談なども行なっているようなので、実際に足を運んでみることをおすすめします。

5.常に試行錯誤を続ける

キッチンカー事業を始めて、最初から全てが計画通りに進むことは稀であり、多くの人が何らかの失敗を経験します。重要なのは、一度の失敗で諦めるのではなく、それを学びの機会と捉え、改善のための試行錯誤を粘り強く続けることです。

日々の売上データや顧客からのフィードバック、競合店の動向などを注意深く分析し、「なぜ売れなかったのか」「どうすればもっと売れるか」という仮説を立て、改善策を実行します。
そして、その結果をまた検証するというサイクルを繰り返すことで、徐々に経営は安定していきます。地道な改善の積み重ねが、最終的に目標とする収益を達成するための唯一の道です。

自分1人で試行錯誤するのには、かなりの労力を使います。そういった場合、コンサルティング出展場所探しなどをプロに頼るのも一つの手です。

まとめ

キッチンカーの廃業率は、約30%程度と考えられます。
しかし、この数字はあくまで一面的なものであり、事業の成否は個々の経営努力に大きく左右されます。
実際に、私の周りのキッチンカーも数ヶ月で辞めてしまう人もいれば、10年以上人気店で続けている人もいます。

本記事で紹介したような対策を講じ、常にリサーチと試行錯誤を続けることができれば、事業を継続させることは十分に可能です。リスクを理解した上で適切な準備と行動を継続することが、キッチンカー経営を成功に導く鍵となります。

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