キッチンカーの営業許可を取得するには?保健所で見られることや、食品衛生責任者資格も解説
2026.02.25

キッチンカーを開業するためには、保健所が定める基準を満たし、営業許可を取得することが不可欠です。
許可を得るには、車両の設備や衛生管理体制を整え、必要な書類を揃えて申請し、実車検査に合格する必要があります。出店までの具体的な流れや検査項目を正確に把握し、計画的に準備を進めることが重要です。
目 次
キッチンカーに必要な営業許可・資格
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キッチンカーの営業を始めるには、車両の準備だけでなく、法規に基づいた複数の資格が求められます。安全かつ合法的に事業を運営するため、これらの要件を事前に満たしておくことが不可欠です。主に必要となるのは、出店地域を管轄する保健所からの「飲食店営業許可」、そして各車両に1名以上の配置が義務付けられている「食品衛生責任者」の資格です。出店場所ごとの営業許可については、飲食店営業許可に含まれる場合や、各自治体によって取り扱いが異なるため、事前に確認が必要です。
飲食店営業許可

キッチンカーで食品を提供し営業するためには、出店する地域を管轄する保健所から「飲食店営業許可」を取得しなければなりません。
この許可を得るためには、まず保健所が定める設備基準を満たした車両を準備する必要があります。
給排水タンクの容量、シンクの数や大きさ、換気設備など、衛生管理に関する細かな条件が定められており、これらすべてをクリアしなければ検査に合格できません。
出店場所によっては、独自のルールや条件が細かく定められているので、車両の製作や購入に着手する前に、必ず管轄の保健所に設計図面を持参したり、キッチンカー専門の製作会社に事前相談を行い、地域の基準を正確に確認することが、後の手戻りやトラブルを避けるために極めて重要です。
食品衛生責任者資格

飲食店営業許可を申請する前提条件として、キッチンカー1台につき1名以上の「食品衛生責任者」を置くことが法律で義務付けられています。
この資格は、各都道府県の食品衛生協会などが開催する養成講習会を受講することで取得できます。
講習会では、食中毒予防や衛生管理に関する知識を学び、費用は地域によって異なりますが、概ね10,000円前後です。
調理師や栄養士などの特定の資格を持つ人は、講習を受けずに食品衛生責任者になることが可能です。
営業許可の申請時に資格を証明する書類の提出が必須となるため、開業準備の早い段階で取得しておくことが望ましいです。
引用:一般社団法人東京都食品衛生協会|食品衛生責任者会場集合型養成講習会
キッチンカーの営業許可を取得する方法

キッチンカーの開業準備において、営業許可の取得は最も重要な手続きの一つです。
このプロセスは、保健所への事前相談から始まり、車両の準備、必要書類の申請、そして保健所での実車検査という一連のステップで構成されます。
各段階で確認すべき点があり、一つでも見落とすと許可の取得が遅れ、開業スケジュールに影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、営業許可をスムーズに得るための具体的な流れと手順を解説します。
保健所に営業許可の事前相談をする

キッチンカーの営業許可を取得するための最初の、そして最も重要なステップが、出店予定地を管轄する保健所への事前相談です。
車両の購入や製作を始める前に、必ず車両の設計図や設備の仕様がわかる資料を持参して相談に行きましょう。
この段階で、担当者から自治体の施設基準に適合しているか、改善すべき点はないかなど、具体的なアドバイスを受けることができます。
ここで疑問点をすべて解消しておくことで、後から基準を満たしていないことが発覚し、高額な追加工事が発生するといったリスクを回避できます。
保健所を通す時間や手間をかけずとも、営業許可を取ることも可能です。
それは、キッチンカー専門の製作会社に発注をかけることです。キッチンカー製作会社であれば、最新の食品衛生法に精通していることが多く、初めから営業許可を通すことを考えて設計をしているでしょう。
中には、最新の規約に基づいた設計を行なっていない会社もいるので「保健所に持って行ったら営業許可が通らなかった」ということにならないように製作会社選びも慎重に行いましょう。
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合格基準を満たしたキッチンカーを準備する

保健所との事前相談で確認した内容と、自治体が定める施設基準に基づいて、キッチンカーの製作または購入を進めます。条例で定められた細かな基準を一つひとつ満たす必要があります。
車両が完成したら、すべての基準をクリアしているかを改めて入念にチェックします。
この準備段階での徹底した確認が、後の保健所検査を一度で通過するための鍵となります。
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営業許可の申請に必要な書類を準備する

キッチンカーの車両準備と並行して、営業許可申請に必要な書類を揃えます。
一般的に必須とされるのは、「営業許可申請書」と「食品衛生責任者の資格を証明する書類」の2点です。
これらに加え、営業設備の大要(車両内外の設備配置図)、車検証の写しなども求められます。
法人が申請者となる場合は登記事項証明書、井戸水などを使用する際には水質検査成績書が必要になることもあります。
提出すべき書類の種類や様式は管轄の保健所によって異なるため、事前相談の際に必ず詳細を確認し、リストアップしておきましょう。書類に不備があると申請が受理されず、検査日程や許可の交付が遅れる原因となります。
保健所にキッチンカーを持ち込んで検査を受ける

必要書類を提出し、申請が受理されると、保健所から検査日時が指定されます。
当日は、キッチンカーを保健所の指定場所へ直接持ち込み、担当者による実車検査を受けます。
この検査では、申請書類に記載された内容と実際の車両設備が一致しているか、また、衛生管理に関する施設基準をすべて満たしているかが厳しくチェックされます。
シンクの数や給排水タンクの容量、換気扇の動作状況、冷蔵庫内の温度計の有無など、細部にわたって確認が行われます。
もし不備が見つかると不合格となり、指摘箇所を改善した上で後日再検査となります。
無事に合格すれば、後日、営業許可証が交付されます。
キッチンカーの営業許可取得に必要な書類

キッチンカーの営業許可を申請するには、保健所へ複数の書類を提出する必要があります。
中心となるのは「営業許可申請書」と「食品衛生責任者の資格を証明する書類」ですが、これら以外にも車両の設備に関する図面などが求められます。
自治体によって必要書類が異なる場合があるため、事前に管轄の保健所に確認し、漏れなく準備することが手続きを円滑に進める上で重要です。
ここでは、申請に不可欠な主要書類について説明します。
営業許可申請書
営業許可申請書は、保健所長宛にキッチンカーでの営業許可を願い出るための公的な書類です。
申請者の氏名・住所、施設の名称(屋号)、営業の種類、取り扱い品目、食品衛生責任者の氏名などの基本情報を記入します。
この申請書の様式は、営業する地域の保健所の窓口で入手するか、各自治体の公式ウェブサイトからダウンロードできます。
食品衛生責任者の資格を証明する書類
営業許可の申請時には、施設ごとに食品衛生責任者が配置されていることを証明する公的な書類を提出しなければなりません。
具体的には、食品衛生責任者養成講習会の「修了証」や「食品衛生責任者手帳」などが該当します。
また、自治体によっては、「施設の構造及び設備を示す図面」や、井戸水など水道水以外を使用する場合の「水質検査結果書」といった書類の添付も求められるため、事前に確認が必要です。
キッチンカーの営業許可検査で主に見られる項目

保健所による営業許可検査では、キッチンカーが食品を安全かつ衛生的に調理・販売するための基準を満たしているかが詳細に確認されます。
検査官は、申請書類と実際の設備が一致しているか、そして食品衛生法や自治体の条例に基づく基準に適合しているかを厳しくチェックします。
この検査をスムーズに通過するためには、どのような項目が重点的に見られるかを事前に把握し、万全の準備を整えておくことが不可欠です。ここでは、主な検査項目を具体的に解説します。
給水・排水タンクの容量

給水・排水タンクの容量は、キッチンカーの営業許可検査において非常に重要視される項目です。
手洗いや食材、器具の洗浄に十分な水を確保するため、給水タンクには一定以上の容量が求められます。同様に、使用後の汚水を衛生的に保管するための排水タンクも、給水タンクと同等以上の容量が必要です。
必要なタンクの具体的な容量は、提供するメニューや調理工程に応じて自治体ごとに基準が定められており、40L、80L、200Lなど様々です。
多くの水を使用するメニューを扱う場合や、シンクの数が多い場合には、より大きな容量のタンクが求められることがあります。
営業中に給水が不足したり、排水が溢れたりする事態を防ぐため、基準を確実に満たすタンクを設置します。
洗浄・消毒設備

衛生管理の基本となる洗浄・消毒設備は、保健所の検査で最も厳しく確認される箇所の一つです。
多くの自治体では、従業員の手洗い専用シンクと、食材や調理器具を洗浄するためのシンクをそれぞれ別に設ける「二槽式シンク」以上が義務付けられています。
これは、手指と器具を介した交差汚染を防ぐためです。
手洗い用シンクには、薬用石鹸や消毒液の設置が必須であり、蛇口は手で触れずに操作できるレバー式などが推奨されます。
また、器具洗浄用のシンクは、使用する最も大きな鍋や調理器具が完全に収まるサイズであることが求められる場合もあります。
換気

キッチンカーの車内で火を使った調理を行う場合、適切な換気設備の設置が法律で義務付けられています。
調理中に発生する熱、煙、蒸気、一酸化炭素などを効率的に車外へ排出する能力があるかどうかが、検査の重要なポイントとなります。
一般的には、コンロなど火気を使用する設備の真上に、十分な排気能力を持つ換気扇や業務用フードを設置する必要があります。
換気能力が不十分な場合、車内の衛生環境が悪化するだけでなく、一酸化炭素中毒といった重大な事故に繋がる危険性もあります。
検査では、換気扇が正常に作動するか、その能力が調理規模に対して適切であるかが確認されるため、安全な営業のためにも基準を満たした設備を導入します。
調理スペース

調理スペースは、衛生的かつ効率的な作業が行えるよう、十分な広さが確保されている必要があります。
限られた空間の中で、食材の準備、調理、盛り付けといった一連の作業を安全かつスムーズに進められる動線が考慮されているかがチェックされます。
作業台の天板や内壁、床、天井の材質は、掃除がしやすく、衛生的に保てるステンレスやアルミなどの耐水性・平滑な素材でなければなりません。
水分を吸収しやすくカビの温床となりやすい木材などの使用は、原則として認められていません。
また、調理器具や食材を衛生的に保管できる、扉付きの収納スペースが十分に確保されているかも確認の対象となります。
冷蔵庫・冷凍庫

肉や魚、乳製品といった温度管理が必要な食材を扱うキッチンカーでは、冷蔵庫や冷凍庫の設置が必須となります。
これらの設備が食品を安全な温度帯(冷蔵は10℃以下、冷凍は-15℃以下)で適切に保存できる性能を持っているかが、検査の重要なポイントです。
特に、庫内の温度を外から確認できる温度計が設置されていることが厳しく求められます。
検査当日は、実際に電源を入れて設備が正常に作動し、設定温度までしっかり冷えるかを確認されることもあります。取り扱う食材の量に対して、十分な容量があるかどうかもチェック対象です。
食中毒予防の観点から極めて重要な設備であるため、基準を確実にクリアする必要があります。
ゴミ箱

衛生的な営業環境を保つため、ゴミ箱の設置と管理方法も営業許可検査のチェック項目です。
設置するゴミ箱は、臭気の漏れや害虫の侵入を防ぐために、必ず「蓋つき」のものでなければなりません。
また、容量が十分であること、そして水漏れせず清掃しやすい耐水性の素材であることが求められます。
営業中に発生するゴミを適切に分別し、衛生的に保管できる体制が整っているかが見られます。
ゴミ箱の設置場所が調理作業の妨げにならず、かつ顧客から見えにくい場所に配置されているかといった点も確認されることがあります。
営業終了後にゴミを適切に処理する計画も含め、衛生的な管理体制が問われます。
水回り

水回りの設備は衛生管理の根幹であり、保健所の検査では特に重点的に確認される項目です。
給水タンクから供給される水は、飲用に適した衛生的なものでなければならず、水道水以外の水を使用する場合には、公的機関が発行した水質検査成績書の提出が求められます。
検査では、給水タンクからシンクまでの配管が正しく接続され、蛇口から滞りなく水が出るかを確認します。
また、排水についても、シンクから排水タンクまで漏れることなく適切に流れるかをチェックします。
手洗いや洗浄に必要な設備が基準通りに機能し、安全な水の供給と衛生的な排水処理が行える状態であることが、許可を得るための必須条件です。
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キッチンカーの営業許可は更新手続きが必要

キッチンカーの営業許可は、一度取得すれば永久に有効というわけではなく、定期的な更新が必要です。
有効期限は自治体によって異なりますが、一般的には5年から8年ごとに設定されています。
期限が近づくと保健所から更新案内の通知が届くことが多いものの、許可証に記載された有効期限を事業者自身がしっかりと管理しておくことが重要です。
更新手続きは、有効期限が切れる1ヶ月ほど前までに、管轄の保健所の窓口で行います。
その際、更新申請書、現在の営業許可証、更新手数料などが必要です。
また、初回の許可取得時と同様に、キッチンカーの設備が現在の施設基準を満たしているかどうかの実車検査も行われます。
キッチンカーを開業する場合は許認可も要チェック
キッチンカーの開業および継続的な営業のためには、保健所からの営業許可をはじめとする各種許認可の取得と維持が絶対条件です。
特に、給排水タンクの容量や洗浄設備、換気機能といった項目は厳しく審査されるため、車両を準備する段階から基準を十分に理解しておくことが重要です。
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