コラム

キッチンカーで儲かるメニューはこれ!ランチの鉄板商品10選をプロが解説【一挙公開】

pen2026.01.11

【序章】なぜ、プロは「ランチ営業」に命をかけるのか?

キッチンカーの華型といえば、フェスやイベントでの出店です。しかし、イベントは天候に左右されやすく、毎週必ず出店できるとは限りません。 そこで、多くのオーナーが経営のリスクヘッジとして注目するのが、「平日のランチ営業」です。

イベントのような爆発力はありませんが、毎週決まった曜日のランチタイム(大体11時〜14時ごろ)にオフィスや大学に出店でき、「固定給」のようにコツコツと売上を積み上げることができます。この安定した「収益ベース」を作れるのがランチ営業の最大の魅力です。

ランチタイムのお客様は何を求めているのか?

では、平日の昼休み、お客様はどんな基準でお店を選んでいるのでしょうか? 彼らは、イベントの時のように「非日常」を楽しんでいるわけではありません。「午後の仕事のために食事を済ませたい」というビジネスマンや学生がメインです。

つまり、限られた休憩時間(1時間)の中で求められるのは、
「お洒落さ」や「流行」よりも、「提供スピード」や「午後への活力になる満足感」です。

この記事では、この「ランチ需要」を完璧に満たし、ビジネスとして利益を出しやすい「鉄板メニュー10選」と、それを支える「設備選びのポイント」について、プロの視点で徹底解説します。

第1部:利益率も抜群!ランチ出店で「儲かる」キッチンカーメニュー10選

これから開業する方の多くが悩むポイントだと思います。

〜薄利多売・回転率・リピート性〜

平日ランチの戦場(オフィス街・大学など)で勝つためのキーワードは「スピード」と「飽きない味」です。リピート客を作ることで、毎週安定した収益を得ることができます。

1. 唐揚げ弁当【回転率の絶対王者】

ランチ市場において、キッチンカーメニューの筆頭はやはり唐揚げです。

なぜ儲かる?
提供スピード: 事前に揚げておけば、盛り付けるだけで15秒提供。ピーク時に行列を止めることなく売り続けられます。
リピート戦略: 「おろしポン酢」「ヤンニョム」「タルタル」などソースを変えるだけで、毎日来るお客様を飽きさせません。

2. タコライス【手間なし高効率】

調理の手間を極限まで減らした、経営者にとってありがたいメニューです。

なぜ儲かる?
オペレーション: ご飯、ミート、野菜を乗せるだけ。調理スキルが不要で、誰が作っても味が安定します。
ターゲット: 野菜が摂れるため、女性客の支持率が圧倒的。オフィス街で強さを発揮します。

3. ローストビーフ丼【高単価の看板商品】

「今日はちょっと贅沢したい」というニーズを掴む、客単価アップの切り札です。

なぜ儲かる?
単価が高い: ランチの平均価格より高くても(1,000円以上)売れます。少ない客数でも売上目標を達成しやすいのが魅力。
見栄え: お肉の花びらが乗った丼は看板効果が高く、通りがかりの人の足を止めます。

4. スパイスカレー【香りで集客する】

匂いそのものが強力な広告になる、集客力の高いメニューです。

なぜ儲かる?
最強の「匂い」集客: カレーの匂いを嗅ぐと、人は抗えません。看板を見なくても、匂いだけで「あ、カレー食べたい」と思わせ、数百メートル先からお客様を引き寄せます。0円でできる最強の広告です。
味の安定感: 煮込み料理なので、調理スタッフの技術に左右されず、いつでも「安定して美味しい」を提供できます。「いつ食べても間違いない味」という安心感が、ランチタイムの固定客(リピーター)をガッチリ掴みます。

5. ポークたまごおにぎり【ニッチな軽食需要】

忙しいビジネスマンやドライバーに刺さる、ワンハンドで食べられるランチです。

なぜ儲かる?
セット販売: 単品では安く見えますが、豚汁や唐揚げとセットにすることで客単価を自然に上げられます。
ロスが出ない: スパムや卵、海苔は日持ちするため、食材廃棄のリスクが極めて低いです。

6. ガパオライス【利益体質の優等生】

鶏挽肉とバジルというシンプルな材料で、本格的なエスニック感を演出できます。
女性人気が強いです

なぜ儲かる?
女性層を独占: 「ガッツリ丼は抵抗があるけど、これなら食べたい」という女性層をごっそり取り込めます。彩りが良いため、メニュー写真の反応率も抜群です。
驚異の利益率: 鶏挽肉と野菜という安価な食材がメイン。原価を抑えつつ、目玉焼きを乗せるだけで「800〜900円」の価値を出せる、利益体質の優等生です。

7. ルーローハン(台湾風豚角煮丼)【トレンドの波に乗る】

近年人気の台湾グルメ。他店との差別化を図りたい場合に最適です。

なぜ儲かる?
差別化: カレーや唐揚げが多いエリアで、「台湾飯」というだけで目立ちます。
煮込み効率: 事前に煮込んだ具材を乗せるだけなので、提供スピードも非常に早いです。

8. オムライス【老若男女に愛される】

卵とご飯という、原価の安い食材で付加価値を生み出すメニューです。

なぜ儲かる?
利益率が良い: 食材費が安く済むため、利益が残りやすい構造です。
パフォーマンス: 目の前で卵を開く演出ができれば、それだけで行列を作る理由になります。

9. ステーキ重/ハラミ丼【パワーランチ需要】

「肉を焼く音と煙」で、男性客を強力に引き寄せます。

なぜ儲かる?
圧倒的集客力: 鉄板で肉を焼く匂いは、空腹の人にとって抗えない魅力です。
高単価: 1,200円〜1,500円でも「肉なら出す」というお客様は多いため、売上の柱になります。

10. アジアンチキンライス(カオマンガイ)【ヘルシー層を独占】

揚げ物を避けたい健康志向の層(特に女性)を取り込めます。

なぜ儲かる?
設備が軽い: 「茹でる」「炊く」がメインなので、高価な調理機器が不要初期費用を抑えられます。
回転率: 盛り付けるだけなので、ランチのピークタイムでも爆速で提供可能です。

【驚愕のリアル】現実は甘くない?キッチンカーの月収を徹底シミュレーション

ここまでメニューを紹介しましたが、「実際いくら残るの?」というのが本音だと思います。

キッチンカー経営のリアルなお金を、2つのモデルケースで試算してみました。

ケースA:唐揚げ弁当(薄利多売モデル)

  • 販売価格: 800円
  • 1日の販売数: 60食(ランチ2時間+前後)
  • 出店日数: 月12日(週3日ペース)
項目金額備考
月間売上576,000円800円×60食×12日
食材原価▲184,300円原価率32%想定
出店料▲86,400円売上の15%想定
諸経費▲35,000円容器・ガソリン・保険等
【手残り利益】270,300円これがあなたの副収入

【解説】
なんと、週3日の稼働でも手取り27万円が残ります。

本業を持ちながら、週末と平日1日だけ出店するスタイルでも、これだけの「第二の収入」を作ることが可能です。この再現性の高さが、唐揚げなどの「回転率重視メニュー」の強みです。

ケースB:ブランド牛バーガー(高単価モデル)

  • 販売価格: 1,200円
  • 1日の販売数: 40食(回転は遅め)
  • 出店日数: 月12日(週3日ペース)
項目金額備考
月間売上576,000円1,200円×40食×12日
食材原価▲218,800円原価率38%(肉代が高い)
出店料▲86,400円売上の15%想定
諸経費▲35,000円
【手残り利益】235,800円

【解説】
原価が高いため手残りは少し減りますが、それでも月23万円の利益です。

唐揚げに比べて1日の販売数が少なくて済む(40食)ため、体力的な負担が少なく、長く続けやすいのがメリット。「無理なく、お洒落に稼ぎたい」という方にはこちらが合っています。

「忙しくてもガッツリ稼ぐ」か、「単価を上げてスマートに稼ぐ」か。あなたのスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

第2部:メニューに合わない設備を選ぶと「地獄」を見る

シミュレーションを見て「よし、いける!」と思った方、ここで一度立ち止まってください。
上記の利益が出るのは、あくまで「その食数をさばける設備(車)がある」ことが大前提です。

多くの失敗事例を見てきましたが、原因のほとんどは「メニューに対して、車のスペックが足りていないこと」に尽きます。

よくある「設備選びの失敗」3選

1. フライヤーが家庭用サイズ

  • 失敗: 初期投資を抑えるため、小さな電気フライヤー搭載の中古車を購入。
  • 結果: ランチのピーク時、注文スピードに追いつかない。結局、行列のお客様を半分以上逃す。
  • 教訓: 1日60食売るなら、ガス式の2層フライヤーや一度揚げしたストックを置く作業台スペースが必須です。

2. 換気扇のパワー不足

  • 失敗: 換気扇がついた車で、ステーキや焼き鳥を開始。車屋さんで作られた窓が小さいものを購入。
  • 結果: 焼き始めると煙が車内に充満。最悪の場合、一酸化炭素中毒の危険で営業停止になります。
  • 教訓: 煙の出るメニューには、広い窓や換気窓の設備、や出入り口を広く開けることが必要です。

結論:「設備」があなたの年収を決める

どんなに美味しいメニューでも、それを「早く、大量に、安全に」提供できる設備がなければ、ビジネスとして成立しません。

「設備の限界」=「売上の限界」です。
これは、キッチンカー営業の知識がある会社に頼むことをお勧めします。

第3部:【Q&A】「どうしたらいいの?」初心者がよく迷うメニュー選びのお悩み

最後に、私たちがよく相談を受ける「メニュー選びの悩み」にお答えします。

Q1. 色々やりたいのですが、メニューは1つに絞るべきですか?
A. 最初は「専門店」として1つに絞ることを強くおすすめします。

「唐揚げもカレーもタピオカも」と詰め込むと、オペレーションが複雑になり、提供スピードが落ちます。また、お客様からも「何屋さんかわからない」と認識され、選ばれにくくなります。まずは「〇〇専門店」として認知を広げ、慣れてきたらサイドメニューを増やすのが成功の近道です。

Q2. 仕込み場所(営業許可のあるキッチン)は必要ですか?
A. メニューと地域によりますが、「あった方が有利」ではありますが、200Lのタンクを積める車であれば、車内で仕込みは可能です。

車内での調理行為は、各エリアの保健所によって制限されます(例:車内で肉を切るのはNG、仕込み済みの肉を焼くだけならOKなど)。自宅のキッチンは許可が下りないため、メニューの幅を広げたいなら、許可付きのシェアキッチンを借りるか、200Lタンクを積めるキッチンカーを検討する必要があります。

結論:メニューを決めた今こそ、最大の分岐点

この記事を読んで、あなたの「売りたいメニュー」は決まりましたか?
メニューが決まった今だからこそ、最後にお伝えしたいことがあります。
それは、「とりあえず安い中古車で始めよう」と考えないでほしいということです。

中古車は「あなたのメニュー」のために作られていない

中古車市場にあるキッチンカーは、前のオーナーが「前のオーナーのメニュー(例:クレープ)」を売るために作った車です。それを、これから「唐揚げ弁当」を売ろうとしているあなたが使って、使いやすいはずがありません。

  • 動線が逆で、盛り付けに時間がかかる。
  • 提供窓の高さが合わず、腰を痛める。
  • 必要な電源容量が足りず、ブレーカーが落ちる。

「安く買ったつもりが、使いづらくて営業にならず、結局すぐに買い替えることになった」
そんな後悔をするオーナーを、私たちは山ほど見てきました。

「あなたのメニュー」に合わせた一台を作るべき

ビジネスで勝つためには、車が体に馴染んでいることが不可欠です。

  • 唐揚げなら: 揚げ場から盛り付け台への「最短の動線」。
  • カフェなら: エスプレッソマシンのサイズに合わせた「完璧な配置」。

私たち「キッチンカー製作の王様」は、単に車を作る工場ではありません。あなたの「メニュー」と「営業スタイル」をヒアリングし、そこから逆算して「一番稼ぎやすい車の設計図」を描きます。

「このメニューで成功したい」その本気の想いがあるなら、ぜひ私たちにご相談ください。
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