キッチンカー2t車はやめとけ!現場経験談から語るおすすめしないキッチンカーサイズ
2026.04.29

キッチンカーでの開業を考えた際、大きなサイズの2tトラックは多くの設備を積めるため魅力的に映るかもしれません。しかし、現場の経験から言うと、安易に2tトラックを選ぶことはおすすめできません。この大きなサイズが、かえって経営の足かせになるケースが少なくないからです。
この記事では、なぜ2tトラックのキッチンカーが推奨されないのか、その具体的な理由と、事業計画に合った適切な車両サイズの選び方を解説します。
目 次
2tトラックのキッチンカーが活躍する特定のケース

2tトラックはどのような状況でも不向きというわけではありません。
特定の営業形態をされる方にとっては、2tトラックの大きな車体が強力な武器となります。
2tトラックで活躍できるケースを3パターン紹介します。
複数人での効率的なオペレーションが必須の場合

2tトラックの広い厨房スペースは、3〜4人のスタッフが同時に作業する場合に力を発揮します。
調理、盛り付け、会計といった役割を分担し、行列ができるような状況でもスムーズに商品を捌くことが可能です。これにより、販売機会の損失を防ぎ、売上を最大化できます。
もし1人で運営するのであれば、この広さはオーバースペックとなり、効率が悪くなります。
2台のキッチンカーで出店する代わりに、1台の2tトラックで複数人で対応する戦略を取る事業者にとっては最適な選択肢です。
大規模イベントへの出店が事業の主軸となる場合

音楽フェスやフードフェスティバル、花火大会といった大規模イベントを主な出店先とする場合、2tトラックは非常に有効です。これらのイベントでは、一度に大量の来場者が見込まれるため、多くの食材や機材を積み込める積載能力が不可欠となります。
また、広い厨房スペースを活かして、品切れを起こさずに大量の商品を迅速に提供し続けることが可能です。ただし、こうした大規模イベントに継続的に出店するには、実績や主催者とのコネクションが重要になります。
大型の調理器具が欠かせないメニューを提供する場合

提供するメニューの種類によっては、2tトラックでなければ設置が難しい場合があります。
本格的な石窯を必要とするピザ、大型のグリラーで調理するステーキや肉料理、複数の大型フライヤーを同時に使用する揚げ物専門店などがこれに該当します。
これらの専門的な大型調理器具は重量があり、広い設置スペースと十分な換気能力を要するため、小さなキッチンカーでは対応が困難です。
作業効率を考えると、最低でも1.5t以上の車体を選ぶことをおすすめします。

キッチンカーに2t車をおすすめしない3つの大きな理由

キッチンカーの世界では「大は小を兼ねる」という考え方が必ずしも通用しません。大きなサイズのキッチンカーは確かに魅力的ですが、運用面やコスト面で多くの課題を抱えています。
特にキッチンカーの現場のルールや詳しいことを知らない開業前の方は要チェックです。
ここでは2tトラックのキッチンカーをおすすめしない具体的な3つの理由を詳しく見ていきましょう。
理由1:出店できる場所が大幅に制限される

2tトラックの最大のデメリットは、その大きな車体サイズによって出店場所が制限される点です。
例えば、出店先である都心部のオフィス街では、狭い搬入路や駐車スペースの問題で物理的に進入できないことが頻繁にあります。また、商業施設の軒下や屋内駐車場、高さ制限のある高架下なども同様のため、屋内イベントなどはNGが出る場合も多いです。
出店場所の選択肢が狭まることは、売上を上げる機会の損失に直結します。イベントが少ない閑散期の収入源になるイベントや安定した収益のランチ営業など、出れるか出れないかで年間の売り上げに大きく響きます。売れるキッチンカーは、ここで売り上げの機会を逃しません。
1.5tまでのサイズであれば、大体の屋内イベントやランチなど出店は可能なため、売り上げ機会を逃しにくいです。
理由2:運転の難易度が高く事故のリスクも伴う

日常的に乗用車を運転している人でも、2tトラックの運転は全く感覚が異なります。
車幅が広く、内輪差も大きいため、狭い道での右左折や車庫入れは非常に難しいです。
特に住宅街や商店街など、人通りの多い場所での取り回しには細心の注意が求められます。
慣れないうちは、電柱や壁に車体をこするなどの物損事故を起こすリスクが高まります。
日々の運転がストレスになるだけでなく、万が一の事故は修理費用や営業停止など、事業に大きな損害を与える可能性があります。
理由3:車両購入から維持までコストが経営を圧迫する

2tトラックは、車両に関わるあらゆるコストが高額になります。
まず、初期費用として車両本体価格や厨房設備の設置費用が、軽トラックや1.5tトラックに比べて大幅に高くなります。中古市場でも程度の良い車両は高値で取引されていますが、販売数も多くはありません。
さらに、事業開始後も燃費の悪さ、高額な自動車税、車検費用、保険料といった維持費が重くのしかかります。これらのランニングコストは売上が不安定な開業初期において、経営を圧迫する大きな要因となり得ます。
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キッチンカー選びで後悔しない!目的別おすすめサイズ

キッチンカーの成功は、適切な車両サイズ選びから始まります。
大きな2tトラックが必ずしも正解ではないように、自分の事業計画に合わない車を選んでしまうと後悔につながります。ここでは、開業スタイルや目的に合わせて、どのようなサイズのトラックが最適なのかを具体的に紹介します。
初期費用を抑えたい初心者向けの選択肢から、バランスの取れた人気の1tトラックまで、それぞれの特徴を理解し、自分に合った一台を見つけましょう。
初めての開業でコストを抑えたいなら「軽トラック」

初めてキッチンカー事業に挑戦し、初期投資をできるだけ抑えたい方には、軽トラックベースの車両が最もおすすめです。車両価格や改造費用が比較的安価で、税金や保険料などの維持費も低く抑えられます。また、コンパクトな車体は運転しやすく、狭い場所にも駐車できるため、出店場所の選択肢が広がります。
ただし、作業スペースや積載量には限りがあるため、提供できるメニューは限定的になります。
平日のランチ営業や小規模なマルシェでの出店を中心に考えている場合に適しています。
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機動力と十分な作業スペースを両立するなら「1.5tトラック」

機動力と作業スペースのバランスを重視するなら、1.5tトラックが最も汎用性が高くおすすめです。
このサイズは、軽トラックよりも広い厨房スペースを確保できるため、1〜2人でのオペレーションが効率的に行え、提供できるメニューの幅も広がります。
一方で、2tトラックほど大きくはないため、運転の取り回しも比較的容易で、ほとんどの出店場所の規格に対応可能です。初期費用と維持費、機能性のバランスが取れていることから、多くのキッチンカー事業者に選ばれている人気のサイズです。
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(軽バンなど)小さいキッチンカーやめとけ

大きい2tトラックが推奨されない一方で、小さすぎる軽バンタイプのキッチンカーも注意が必要です。
手軽さから魅力的に見えるかもしれませんが、特に大きなイベントでの収益化を考えるとデメリットが目立ちます。
軽バンは積載量が極端に少なく、搭載できる調理器具も限られるため、提供できるメニューや量が制限されます。乗せられるタンク容量も少ないため、調理数の多いメニューやメニュー数をたくさんやりたい場合、営業許可が降りないためできません。
運営側からNGが出ることも

大規模なイベントの主催者や仲介業者は、出店するキッチンカーの売上から手数料を得るビジネスモデルが一般的です。そのため、供給能力が低く、高い売上が見込めない軽バンは、出店者選考の段階で断られるケースが少なくありません。
また、人気イベントでは長い行列ができますが、軽バンでは調理が追いつかず、早々に売り切れてしまうことがあります。
これは事業者自身の機会損失になるだけでなく、来場者をがっかりさせ、イベント全体の満足度を低下させる要因と見なされるため、運営側は十分な供給能力を持つキッチンカーを優先するのです。
キッチンカーのサイズ選びに関するよくある質問
キッチンカーの車両選び、特にそのサイズに関しては、多くの疑問が寄せられます。
ここでは、これからキッチンカーを始めようと考えている方々が抱きがちな、サイズ選びに関するよくある質問とその回答をまとめました。
2tトラックのキッチンカーは普通免許で運転できますか?
運転免許の取得時期によります。
2017年3月12日以降に取得した普通免許では、車両総重量3.5t未満までしか運転できないため、2tトラックのキッチンカーは運転できません。準中型免許以上が必要です。
それ以前に取得した免許の場合は条件が異なりますが、いずれにせよ運転の難易度は高いため、事前に確認が必須です。
具体的にどのようなメニューなら2tトラックが向いていますか?
大型の専用調理器具を必要とするメニューや、多種類の料理を同時に提供する場合に向いています。
例えば、本格的な石窯で焼くピザ、大型グリラーを使用するステーキ、複数のフライヤーを並べる揚げ物専門店などです。
これらの設備は重量があり、広いスペースを要するため、1.5tトラック以上の積載量と厨房スペースがないと、イベントなどでは捌くことが難しいです。
リセールを考えるならどっちがおすすめ?
製作となると、2tトラックのキッチンカーの方が1.5tトラックより取り扱い業者が少ないため、コストは高くなります。また、リセールをする際、2台目以降の購入で2tトラックの需要が少ないため、高価で出せますが買い手は決まりにくいです。
安定した金額で購入、高価格でリセール、買い手も決まりやすいのは1.5t車です。ただ、大きいだけではなく、イベントやランチなど出店場所の可能性を広げておくためにも2tサイズ以上はおすすめできません。
まとめ
キッチンカーの成功において、車両のサイズ選びは極めて重要な要素です。
2tトラックは積載量や作業スペースの広さといった魅力があるものの、出店場所の制限、運転の難しさ、高額なコストといったデメリットが大きく、特に初心者にはおすすめできません。
一方で、軽バンなどの小さすぎるサイズも、売上機会の損失につながる可能性があります。
これから開業する方は、自身の事業計画やメニューを慎重に検討し、コストと機能性のバランスが取れた軽トラックや1.5tトラックから始めるのが賢明な選択と言えます。
