コラム

【最新版】キッチンカー営業許可取得の最短ルート!保健所の基準をプロが完全攻略

pen2025.12.04

「キッチンカーを始めたい!」 そう思ってリサーチを始めた方の多くが、最初にぶつかる大きな壁。

それが「保健所の営業許可」です。

実は、キッチンカーの開業準備において、最もトラブルが起きやすく、最悪の場合「車を買ったのに営業できない」という事態になりかねないのがこの営業許可申請なのです。

なぜ、キッチンカーの営業許可はこれほどまでに「難しい」と言われるのでしょうか? そして、どうすれば最短ルートで、失敗せずに許可を取得できるのでしょうか?

今回は、数多くのキッチンカー開業をサポートしてきた「キッチンカー製作の王様」が、プロの視点から保健所の複雑な基準の正体と、一発合格するための鉄則を徹底解説します。

基礎知識:まず営業許可ってなんのこと?

キッチンカーの営業許可は、保健所が定める衛生基準を満たしているかを確認し、安全に飲食物を提供できると認められた車両に与えられる許可です。出店するにあたり押さえておくべきルールを簡単にご紹介します。

1.営業許可のないキッチンカーは出店ができない

営業許可を取得していないキッチンカーは、たとえ自宅前だとしても営業することはできません。図面など書類を持ち込み、保健所で取得します。キッチンカーの営業許可は1台ずつ必要です。例えば、2台のキッチンカーを運営する場合は、2台分の営業許可を取得しなければなりません。

2.出店エリアごと許可が必要

出店場所ごとにそのエリアの許可証が必要になります。例えば、東京のオフィス街に出店する場合は東京の許可証、千葉のイベントに出店する場合は千葉の許可証が必要となります。いくつかエリアの営業許可取ることで出店エリアが広がります。

第1章:なぜ「キッチンカーの営業許可」は難しいのか? 3つの理由

「飲食店を開業するのだから、許可が必要なのは当たり前」 そう頭では分かっていても、実際に手続きを始めると、その複雑さに驚く方が後を絶ちません。まずは、なぜこれほどまでにハードルが高いのか、その根本的な理由を3つ紐解いていきましょう。

1. 地域によって「ローカルルール」が存在するから

これが最大の難関であり、初心者が最も混乱するポイントです。 食品衛生法という国の法律はあるものの、細かい運用ルール(条例や指導基準)は、各自治体の保健所によって異なります。

例えば、東京都内であっても「A区の保健所」と「B市の保健所」では、求めている設備基準が微妙に違うことがあります。

シンクの大きさ給排水タンクの形状、換気扇の位置など「ネットで調べたらこう書いてあった」という情報を信じて車を作ったら、自分の出店したい地域の保健所ではNGだったというケースは実は頻繁に起きています。この「正解が一つではない」という点が、難易度を上げている最大の要因です。

2. 「仕込み場所」の確保という難題

実は、キッチンカーの営業許可において最もハードルが高いのが、車そのものではなく「仕込み場所」の問題です。

多くの保健所では、「給排水タンクの容量が少ない(40L〜80L程度)キッチンカー」での車内仕込み(食材のカット、下味付け、洗浄など)を禁止しています。 

ではどこで仕込みをするのか? 保健所からは、営業許可を取得した固定店舗(仕込み場所)で行うよう指示されます。ここで多くの方が絶望します。

3. 図面と現物の一致が厳密に求められるから

許可申請には、車両の平面図や設備配置図が必要です。 ここで重要なのは、「図面さえ出せばいい」わけではないこと。後日行われる実車検査(保健所の担当者が実際に車を見る検査)で、図面と1ミリでも違う点や、衛生的に不備がある点が見つかれば、許可は降りません。

  • 「手洗い石鹸の設置場所がない」
  • 「シンクの蛇口がハンドル式になっている」※現在は非接触推奨
  • 「冷蔵庫の温度計が見当たらない」
  • 「床が清掃しにくい素材(木材むき出しなど)である」

プロから見れば当たり前のことでも、初めての方が見落としがちな細かいポイントで「再検査」となり、オープン日がどんどん遅れてしまう……。これが「難しい」と言われる現場のリアルです。

第2章:失敗できない!保健所が見ている「重要チェックポイント」

では、具体的にどうすれば許可が降りるのでしょうか? 「キッチンカー製作の王様」が特に重要視している、合否を分けるポイントを解説します。

1. 給水・排水タンクの容量(=メニューと仕込みの限界)

ここがキッチンカー製作における最大の分かれ道です。 タンクの容量によって、車内でできる調理工程(仕込みの度合い)が決まります。

◎40L〜80L(小・中規模)

  • できること: 簡易な調理、温めるだけ、盛り付けるだけ。
  • メリット: 仕込みの少ない商材の場合、十分なサイズ。サイズも小さいのでスペース確保にもなる。
  • リスク: 原則として「車内での仕込み」は不可。別途、仕込み場所が必要のため場所確保コストがかかる。

◎200L(大規模)

  • できること: 「車内での仕込み」が認められる可能性が高い。
  • メリット: 車内で野菜を洗ったり、下準備をしたりできるため別途仕込み場所を借りる必要がなくなる(=固定費削減)。
  • リスク:容量が大きいため、積み込むと場所が取られる。

「自分のメニューだとタンクは何リットル必要?」 「地元の保健所は厳しいらしいけど大丈夫?」そんな不安をお持ちの方。「キッチンカー製作の王様」では、保健所基準を熟知したプロがメニューに合わせて最適なサイズをご提案いたします。

2. 手洗い設備の構造(非接触型)

ただシンクがあれば良いわけではありません。 食中毒予防の観点から、洗浄後の清潔な手で蛇口ハンドルに触れなくて済むよう、「レバー式」「足踏み式」「センサー式」などの構造が求められます。 古い中古車にあるような「回すタイプ(ハンドル式)」の蛇口では、今の基準では営業許可は通りません。

3. 運転席と厨房の「完全区画」

キッチンカーはあくまで「厨房」であり、運転席は「外部」です。 この2つを完全に分ける「仕切り(隔壁)」が必要です。 軽バンなどの場合、ビニールカーテンで済ませようとするケースがありますが、営業許可は通りません。虫や埃の侵入を防ぐ構造かどうかが厳しくチェックされます。

4.「中古車」の危険な罠

コストを抑えるために中古車を検討される方もいますが、営業許可の観点からはリスクが潜んでいます。「前の地域ではOKだった」は通用しない中古車でよくあるのが、「前の持ち主はこのまま営業していた」というケース。

しかし、前述の通り基準は地域ごとに異なりますし、2021年以前の基準で作られた車の可能性もあります。 「安く買ったのに、出したいエリアの基準に合わせる改造費で100万円かかった」という失敗談は、決して少なくはありません。

第3章:一発合格へ!許可取得の「4ステップ」

営業許可の取得には、正しい「順序」があります。 この順番を間違えると、最悪の場合「車を作り直す」ことになります。手戻りのない鉄板の4ステップをご紹介します。

ステップ1:「食品衛生責任者」の資格取得

車両の準備と並行して、あなた自身の資格も準備します。 飲食店営業には、店舗ごとに必ず1名以上の「食品衛生責任者」を置く必要があります。

  • 調理師・栄養士などの資格を持っている方: 申請のみでなれます。
  • 資格を持っていない方: 各都道府県の食品衛生協会が開催する「養成講習会」を受講すれば取得できます。

※地域によっては2〜3ヶ月待ちということもありますので、開業を決めたらすぐに予約を入れておきましょう。

ステップ2:保健所の基準を満たすキッチンカーを準備

一般的な中古車販売店や、知識の浅い製作会社だと営業許可が通らない可能性が高いです。「古い規約で作ってしまった」「実は食品衛生法を知らなかった」というケースがあり、保健所で門前払いされてしまうリスクがあるのです。 キッチンカー製作会社に頼むことで、営業許可取得までスムーズに行うことができます。

キッチンカー選びについて

車両を選ぶ上で視野に入れなくてはならないのが、保健所の検査に通るだけでなく、あなたが現場で使いやすく、売上を上げられる車であることです。

  • 一般的な業者(車屋さん): 「とりあえずシンクとタンクが付いていればOK」と考えがちです。しかし、実際の営業では使い勝手が悪く、提供スピードが落ちて売上ダウンに繋がってしまうことも。
  • キッチンカー製作の王様:保健所対応設備が標準装備。最新の規約をクリアしているのは当たり前。「ここで調理して、ここで盛り付けて、ここでお客様に渡す」という実際のオペレーション(動線)まで計算して設計します。 その上で、限られたスペースを最大限に活かし、「稼げるキッチンカー」を製作します。

この段階で、許可基準を満たす設備(非接触水道、温度計、蓋付きゴミ箱など)をすべて整えます。

ステップ3:書類の作成・申請

車両ができあがるまでの期間(納車待ち期間)を活用して、保健所に提出する正式な申請書類を作成します。

【主な必要書類】

  • 営業許可申請書
  • 営業設備の配置図・平面図(詳細な寸法入り)
  • 食品衛生責任者の資格を証明するもの
  • 仕込み場所の同意書(必要な場合)
  • 申請手数料(地域により異なりますが、1万5千円〜2万円程度)

これらの書類は書き方が複雑です。当社のお客様には、書き方のサポートや図面の提供を行っていますので、面倒な書類を自分で用意することなく簡単に申請可能です。 書類が完成したら保健所に提出し、次の「施設検査」の予約を取ります。

ステップ4:施設検査・許可証の交付

いよいよ最終関門です。完成したキッチンカーを保健所に持ち込み(あるいは担当者が現地に来て)、実車検査を受けます。

  • 設備が図面通りか?
  • 水はちゃんと出るか?
  • 手洗い石鹸や消毒液は設置されているか?

事前相談通りに作っていれば、ここで落ちることはまずありません。 検査に合格すると、「営業許可書交付予定日」が伝えられます。数日〜2週間ほどで許可書が交付され、晴れてキッチンカーオーナーとして営業をスタートできます!

第4章:「キッチンカー製作の王様」が選ばれる理由

私たち「キッチンカー製作の王様」は、ただ車を作って売るだけの会社ではありません。 実際に自社でもキッチンカーを4台運営し、現場で年商1億を稼ぎ出している「現役のキッチンカー事業者」でもあります。

だからこそ、机上の空論ではない「生きたアドバイス」が可能です。

  • 全国の保健所基準に対応した設計力: 各地域の条例や法改正のトレンドを常に把握し、「どこに行っても恥ずかしくない、検査に通りやすい車両」を製作しています。
  • 現場を知り尽くした動線設計: 「許可は通るけれど使いにくい車」は作りません。限られたスペースでいかに効率よく調理し、提供スピードを上げて売上を伸ばすか。そのためのシンク配置や収納計画をご提案します。
  • 申請サポートの充実: 初めての方でも安心して保健所に行けるよう、提出書類の書き方や、担当者への説明のポイントまでしっかりサポートいたします。

まとめ:面倒な手続きはプロの知恵を借りよう!

初めてのキッチンカー営業許可取得が「難しい」のは事実です。 しかし、それは「知らないから難しい」だけであり、「製作はプロに任せ、申請は自分で行う」という正しい手順を踏めば、決して越えられない壁ではありません。

一番もったいないのは、許可申請の手続きに悩みすぎて時間を浪費したり、基準に合わない車を買ってしまい資金を失ったりすることです。 あなたが集中すべきなのは、美味しい料理を作ることと、お客様を笑顔にすること。

私たち「キッチンカー製作の王様」は、「保健所の許可がスムーズに降りる車」を作るプロフェッショナルです。

  • 営業許可取得率100%
  • 全国の保健所基準に対応した設計
  • 事前相談用の図面提供サポート

これらを通じて、あなたの夢のスタートダッシュを全力で応援します。